2011年12月28日水曜日

Odessa BEE GEES

続いてはOdessa。BEE GEESの最高傑作という人も多いアルバム。彼らの中では珍しい2枚組トータルアルバムだが、彼ら自身も言うようにトータルアルバムといえるかどうかは難しいところである。
が、どちらにせよ傑作という点は変わりない。当時ビートルズの「サージェント・ペパーズ」が世界に衝撃を与えた結果、様々なバンドがそのアンサーアルバムのような物を出していたが、Odessaも制作動機的にはある意味その種のアルバムと言えるかもしれない。が、彼らの凄いところはビートルズの物真似ではなく、むしろビートルズとは対極のサウンドでアンサーしているという点である。つまりビートルズが特殊効果などを駆使しながら音を重ねることでひとつの世界を構築していったのに対して、ビージーズはあくまでアコースティックな手法で世界を構築しながら、様々な実験を試みている。
このアルバムにはポピュラーミュージックのスタンダードといってもいい名曲「若葉の頃」や「小さな恋のメロディ」でおなじみの「メロディーフェア」が収録されているが、それ以外にも壮大なタイトルナンバー「オデッサ」やカントリーロック調の「Marley Part Drive」、ラストのジャズっぽい感じがいい「Sound Of Love」やロビン調バラード「Lamplight」など様々なタイプの曲がはいっていて飽きさせない。
このアルバムの凄いところは、広い音楽性を感じさせながら統一感もあるという点。全体的に優雅な感じに満ち溢れている。ロックっぽい曲でも間奏に弦楽器や管楽器の印象的なフレーズが必ずはいっていて、彼ららしさを感じさせる。

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